防犯ブザーが必要になってダイソーに駆け込んだものの、どこにあるのかさっぱり分からず、広い店内を15分も彷徨うハメになった。結果から言えば、探すべきは「文房具・学童用品コーナー」か「電気・スマホ小物売り場」の2箇所だけだ。店舗の規模や時期によって置かれている棚が絶妙にズレるのがダイソーの厄介なところだが、要点さえ押さえれば迷わない。
今回、実際に大型店舗の棚を片っ端から巡り、330円の防犯ブザーを買って自室で鳴らし、分解までしてみた。安さに惹かれて買う人がハマりがちな罠も含めて、包み隠さず書き残しておく。
学童用品か電気小物か。迷わないための売り場探し
広いダイソーの店舗に入って、闇雲に歩き回っても防犯ブザーは見つからない。まず一直線に向かうべきは、ランドセルカバーや名札、キッズ用のパスケースなどが並んでいる「学童文具コーナー」だ。

ここには子供向けのポップな色のものや、笛(ホイッスル)が一体化したタイプが置かれていることが多い。新学期前後の3月〜4月なら、特設の「防犯・学童グッズ特設棚」にドカンと積まれることもあるが、普段の時期は棚の最下段あたりにひっそり吊り下げられているのが常だ。
もう一つの候補が、イヤホンや充電ケーブル、LEDライトが並ぶ「電気・ガジェット小物コーナー」である。こちらには、大人でも持ちやすいシンプルデザインのモデルや、LEDライト機能がメインのような顔をした防犯ブザーが混ざっている。
もし店舗が小さくてこのどちらにもなければ、ドアセンサーや南京錠が並ぶ「ホーム防犯用品」の棚をチェックしてほしい。それでも無ければ、その店舗では在庫切れか入荷していない可能性が高い。
110円ではなく330円のモデルを選んだ理由
店頭には110円(税込)の超シンプルなモデルと、330円(税込)のライト付きモデルが並んでいた。迷った末に購入したのは330円の方だ。

110円のものは見るからにプラスチックが薄く、ピンの抜け防止機能も怪しかった。カバンの中で引っかかって誤作動しまくる未来が見えたので避けた。
330円モデルを手にとってみると、手にすっぽり収まる小判型で、重さは卵1個分より遥かに軽い。表面の質感はいかにも「100均の樹脂製品」というカサカサした手触りだが、バリが残っているような粗悪さはない。本体の上部に白いLEDライトが1つ付いており、サイドのスイッチを押すと結構な眩しさで点灯する。夜間に鍵穴を探すくらいの用途なら十分役立つ明るさだ。
気になったのは、カバンやベルトに装着するための「フック金具」の小ささだ。線径が細く、強い力で引っ張られたらリングごと千切れそうな心細さがある。通学リュックの分厚いDカンに取り付けるなら、自分で頑丈なカラビナやキーリングに付け替えた方が精神衛生上よさそうだ。
自室の布団にくるんで鳴らしたら地獄を見た話
防犯ブザーで最も大事なのは音量だ。パッケージには「大音量 約85dB」と誇らしげに書かれている。
いくら安物とはいえ、マンションの室内でそのままピンを抜く勇気はなかったので、厚手の羽毛布団を二重に巻きつけ、その中でピンを引き抜いてみた。

「キーーーーーーッ!!!」
布団越しにもかかわらず、耳を刺すような超高音が部屋中に響き渡った。慌ててピンを刺し直そうとしたが、焦って穴の位置が一発で合わず、数秒間その激しい金属音を聞き続ける羽目になった。鳴らし終わった後も、しばらく耳の奥でキーンという残響が残っていたほどだ。
音の傾向としては、防犯警報のような重低音やサイレン音ではなく、電子温度計のブザー音を100倍にして耳元で鳴らしたような高音域特滅タイプ。人の耳に嫌悪感と不快感を与える波長なので、威嚇効果としては間違いなく本物だ。静かな住宅街なら、夜間にこれが鳴れば間違いなく周りの家の電気がつく。
ただし、国道沿いなどの激しいトラックの走行音の中だと、高音ゆえに車内まで音が届くかはやや怪しい。あくまで歩行者や近隣住民に異変を知らせるための音だと割り切るべきだ。
電池の仕様と地味にイラッとした初期設定
この手の格安ガジェットで一番注意しなければならないのが「電池」だ。
購入時点で「テスト用電池入り」と書かれており、裏面の絶縁シートを引き抜けばすぐに使える状態にはなっている。だが、この絶縁シートが固く噛みこんでいて、引っ張ったら途中でブチッとちぎれて内部に残ってしまった。

結局、電池蓋を開けて取り出すことになったのだが、ここで第一のトラップに遭遇した。電池蓋を止めているのが、精密ドライバー(00番レベル)が必要な極小プラスネジなのだ。家に精密ドライバーがない人は、ブザーと一緒にダイソーの工具売り場でセットを買っておかないと詰む。
ネジを外すと、中から出てきたのはボタン電池(LR44)が3個。
テスト用電池は製造からどれくらい経っているか分からず、自然放電している可能性が高い。「いざという時に電池切れで鳴らなかった」では防犯グッズとして致命的すぎる。購入したら速やかに100均でLR44のパックを買い、新品に差し替えておくのが鉄則だ。できれば半年に1回は、敷布団に包むなどして動作確認テストをしたほうがいい。
カバンにつけて1週間過ごして分かったリアルな摩擦
通勤用のリュックに取り付けて1週間ほど持ち歩いてみた。
良かった点は、とにかく軽いこと。つけていることを忘れるレベルなので、カバンのシルエットが崩れたり重みでストレスを感じたりすることは一切なかった。
一方で、懸念していた「誤作動」については一度だけヒヤッとする場面があった。混雑した電車内で、他人のリュックのストラップがこちらのピン部分に引っかかったのだ。幸いピンが抜けきる前に気づいて押さえたため事なきを得たが、ピンの引き抜きに必要な力は思いのほか軽い。
ピンが完全に抜け落ちるタイプの場合、満員電車で誤って抜けると、人混みの中で焦りながらピンを探して差し込むという地獄のシチュエーションが発生する。誤作動が怖い人は、ピンが本体から抜けきらずに途中で止まるストッパー構造になっているか、事前にしっかり確認しておいたほうがいい。
また、防水加工は一切されていない。構造を見ても隙間だらけなので、激しい雨の日にカバンの外側に吊るしたままだと、内部の基板が濡れて故障するか誤作動を起こす可能性が高い。雨の日はカバンのサイドポケットの中に突っ込んでおくなどの工夫が必要だ。
ダイソー 防犯ブザー は共通の代替品をAmazonと楽天で探す
ダイソー店舗で在庫が見つからない場合や、充電式などの付加機能付きを求めるなら、ネット通販で同様の防犯ブザーを手に入れる手もある。Amazonや楽天などの主要ECサイトで手軽に買える代表的なモデルをまとめた。
| 商品名 | 給電方式 | 主な特徴 |
| Ninonly 防犯ブザー 防犯アラーム 130dB大音量 | 電池式 | 130dBの大音量、コンパクト設計 |
| Hion 防犯ブザー USB充電式 オリジナル | USB充電式 | 電池交換不要、シンプルな操作性 |
| TattiOut 防犯ブザー 充電式 電量低下お知らせ 防犯 ブザー | USB充電式 | バッテリー残量通知、高耐久性 |
Ninonly 防犯ブザー 防犯アラーム 130dB大音量
キーホルダー感覚でカバンやリュックの持ち手に常時下げておける小型モデルだ。ピンを引っ張るだけで130dBの大きな音が響くため、通学路での防犯や夜間の単独行動時にすぐ手を伸ばせる位置へ装着しておく使い方が向いている。
Hion 防犯ブザー USB充電式 オリジナル
繰り返し充電して使えるタイプで、定期的な電池買い替えの手間を省きたい人に適している。本体側面のボタン操作やピン引き抜きで作動するため、毎日の通勤カバンや子供のお稽古バッグに付けて日常的に備えておくのに使いやすい。
TattiOut 防犯ブザー 充電式 電量低下お知らせ 防犯 ブザー
充電が減ってくるとランプや音で知らせてくれる機能を備えており、放置によるバッテリー切れを防ぎやすい。塾帰りや夜間の習い事など、定期的に持ち歩く環境で「いざという時に鳴らない」トラブルを避けたい場合に重宝する。
結局のところ、買いなのか
ダイソーの330円防犯ブザーは、値段以上の音量を出してくれる頼もしいアイテムだ。
大手メーカーが1,500円〜2,000円前後で販売している防犯ブザーと比べると、防水性能の欠如や金具の細さ、電池交換の面倒くささといった隙はある。しかし、「とりあえず防犯意識を高めるために今すぐ付けたい」「予備としてサブのバッグに忍ばせておきたい」という用途であれば、必要十分すぎる性能を備えている。
個人的には、付属の金具だけ信頼性に欠けると感じたので、手持ちの丈夫なキーホルダーに付け替えて使っている。330円という価格を考えれば、それくらいのカスタマイズの手間は全く苦にならない。
完璧な防犯装備を求めるなら素直にメーカー品を買うべきだが、手軽さと大音量をサクッと手に入れたいなら、ダイソーの文具・電気小物コーナーを覗いてみる価値は十分にある。